愛あればこそ

愛あればこそ

宝塚愛をこじらせたヅカヲタの戯言

いつか来たる日がすぐ目の前に

「とうとうこの日、この時がやってきてしまいました。」

 

---ふと脳裏を過ったのは杜けあきさんの退団のご挨拶。

 
本当にこの日、この時ってやってくるんですね。
 
覚悟はしていたし
予測もしていたし
なんならこちらから待ちにいっていたくらいで。
 
 
https://kageki.hankyu.co.jp/news/20151215_006.html
月組トップスター・龍 真咲 退団会見のお知らせ
月組トップスター・龍 真咲が、2016年9月4日の東京宝塚劇場公演『NOBUNAGA<信長> -下天の夢-』『Forever LOVE!!』の千秋楽をもって退団することとなり、2015年12月16日(水)に記者会見を行います。
(2015年12月15日 宝塚歌劇公式ホームページより)

 

あーーーーー、辞めるんだ。
まさきさんはすぐに女に戻れるし(なんなら現役時代から編み込みカチューシャしてたくらいだし)綺麗なお姉さんだし歌も歌えるし退団してもきっとまた舞台で輝くまさきさんに会える。それに今までいっぱい楽しませてくれた。シアワセな時間を与えてくれた。だからもう。
 
そう思ってた。いや、今もそう思ってる。
 
でもなんだろね、この感情。決して悲しいんじゃない。それは間違いない。でもやっぱりどうしてもの淋しさと終わりが決まってしまった焦燥感とそして言い尽くせない感謝と。そんなものがごっちゃになって目から水漏れが止まらない。暮らし安心クラシアンを呼ぼうか。いやそんな冗談を言っている場合ではない。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 
 
 
前にもまさきさん語りをダラダラと書いたけど、龍真咲をひとことで言い表すならば
 
スター
 
なんだと思うんです。
人気と押し出しとカリスマとで象られた後天的スターではなくてその人そのもののアイデンティティになりうる先天的な“スター”。
その圧倒的な生まれ持ったスター性に龍真咲の「人からどう思われようと信じた道を突き進む」迷いのない牽引力と「我が道を行くからには全責任を負う」そんな気概が宝塚という世界で唯一無二の龍真咲というタカラジェンヌを産んだんだと思っています。
 
 
 
わたしまさきさんがすきです。
 
最初は客席から観たロミオの美しさとその甘い歌声に魅入られて始まったまさきさんへの恋もその人となりを知るとずぶずぶずぶずぶ深くて濃い沼に嵌りこんでいって。
悔しいくて泣いた夜もあったと思う。不安で眠れなかった日もあったと思う。でも一歩外に出たらそこにはいつでも前向きな笑顔を見せてくれるまさきさんがいて。いつだって私たちを楽しませてくれたし迷いや不安なんてないかの如く時に虚勢を張って。
そんな天真爛漫で自由奔放にも見える姿ゆえに散々叩かれてきた。本当に叩かれ専科かと思うくらいに龍真咲は叩かれてきた。
 
でもきっとまさきさんにはそんなの想定内だったんだろうなー。1万人に誤解されて叩かれることよりもひとりのファンを大切にしたい。「ファンの皆様とともに」いつでもまさきさんが私たちに言ってくれていた言葉です。
 
 
この記事を書いている今日、まさきさんの退団記者会見がありました。
 
現在花組トップスターの明日海りおが“準トップ”として、龍と役替わりすることも多かった。「精神的に苦しくて戦っていたけど、そのすべてが今につながり成長させてくれた。明日海は良き友、良きライバル。すべてがプラスになり、あの頃見えなかったものもいまなら見える」と清々しい笑顔を浮かべた。
 あの頃のことをこうやって公式な場で語ってくれて、
 
会見の最後にはファンへ向け「こんなにわがままで自由奔放でタカラジェンヌらしくない私を応援して下さる貴重な皆様…私はいつだって皆様のそばにいます」とメッセージを寄せた。
こういうことをさらりと言ってのけるまさきさん。 
 
そしてそんな記事に添えられた写真には眩しいくらいの真っ白なスーツでそれ以上に眩しく輝く笑顔のまさきさんがいて。
 
この人のファンでよかった。この人をすきになれてよかった。今心からそう思います。
 
 
 
まさきさん、ご卒業おめでとうございます。