愛あればこそ

愛あればこそ

宝塚愛をこじらせたヅカヲタの戯言

龍真咲に永遠の愛を捧ぐ ◆ '16・月組『Forever LOVE!!』

 

シャイニング・ショーForever LOVE!!』
宝塚大劇場 2016年6月10日~7月18日東京宝塚劇場 2016年8月5日~9月4日
作・演出/藤井大介
主演/龍真咲・愛希れいか

 

月組公演 『NOBUNAGA<信長> -下天の夢-』『Forever LOVE!!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

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演出家・藤井大介先生の「まさおおおおおおおおおおおっ!!!!愛してるよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!永遠に!!!!!!!!!Forever LOVE!!」という心の叫びを形にしただけのショー。こんなまさおやあんなまさおが見てみたい。こんな歌歌わせたいしあんな衣装も着せてみたい。まさおは俺の永遠のミューズ。もはや演出家ではないただのまさおヲタクなダイスケ。制作発表の時だったか、「サヨナラ公演というのは一生に一度のことなので」って言ってたのだってあれ、トップさん側の立ち位置での言葉じゃなくて自分の気持ちだよね。「(龍真咲というマイミューズの)サヨナラ公演は(僕にとって)一生に一度なので」。まあ全部私の勝手な憶測だけどあながち間違っていないと思っている。いいよ、私はそんなダイスケが好きだよ。上っ面だけじゃない、ちゃんとまさきさんの本質を理解してくれていてそれで愛してくれている。だから。

ダイスケの中ではまさきさんを往年の大スター、眞帆志ぶきさんや汀夏子さんあたりと被せて見てるんだろうなーというのは『DRAGON NIGHT!!』で『ザ・スター』を歌わせたあたりから判り切っていたことだし、まさきさんに対しては言われがちな“キラキラ”よりもダイスケ的には“ギラギラ”なんだろうなー。私もまさきさんのキラキラ大好きだけど、まさきさんにはギラギラしていてもらいたい。まさきさんのねっとりした執拗な(褒めてます)ギラギラ感、たまらなく好きです。

全般的にはモノ申したいところがないわけではない。セットだって前作『GOLDEN JAZZ』に目が慣れちゃってるからかすごく簡素だし、やっぱりどうしてもちゃぴとの絡みが少ないのは悲しい。でも結果それがゆえに龍真咲を観てもらうためだけに龍真咲を際限まで龍真咲色に染め上げましたので存分に龍真咲をお楽しみください、的なショーになっているから最高だしすっかりダイスケの掌の上で転がされている感否めないけど幸せだからよしとしておく。

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プロローグのお衣装。昭和感溢れるジャンプスーツな総スパンにえりまきファーなお衣装がほんとまさきさん似合ってて、その上に纏っているもふもふガウンもそれこそ“ザ・スター”でこれはもう今の龍真咲にしか着こなせない。スパンはスターさんしか着れないと思ったら大間違いやから。変身写真館でも着れるから。とかどなたかがおっしゃっていましたが、このお衣装はもう龍真咲にしか着れない。そんな“ザ・スター”があの広い大舞台でひとり、それこそここは無駄な装飾は要らない、鏡張りの広い空間に宙に浮いたようなまさきさんがひとりで歌うの最高です。鏡の向こうに客席が映って、まるで360度観客に囲まれてひとり歌っているようで「わああああああ...!」って思います(だから語彙力)。まあ後ろを向いたときに鏡に映るまさきさんのちょっと素に戻る顔を見るのも最高なんですけどね。そして歌詞も素晴らしいではないですか、ダイスケ。龍真咲というちょっと異質な、だけど稀有なスターの、ダイスケ愛を存分に詰め込んだ自己紹介ソング。それこそ『ザ・スター』とか『スター・ザ・サンシャイン』みたいな位置づけの曲でずっと宝塚で歌い継がれていってくれたら嬉しいです。

そして結果唯一のまさちゃぴ場面(かと思いきやたまきさんが割り込んできますが)(言い方)になってしまったティコティコ。たまきさんが割り込んでくる(だから言い方)までの銀橋でのまさちゃぴが私を満たしてくれます。やっぱりまさきさんの隣にいるちゃぴこが最高に可愛くて好きだしちゃぴこを見つめるまさきさんの「俺のちゃぴ」感が大好きなんだよ・・・もうまさちゃぴのことは私の胸の中でティコティコしておくことにするね・・・うん自分でも言ってる意味わかんないけど。ほっといて。

からのおかまトリオ(まさきさん命名)、もうまさきさんの周りをくるくる回るカチャ子のなんと可愛いことよ・・・!!!ちょっともっと見たいので100周くらい回っててほしいですまさきさんの周りを(スパルタ)。まさきさんって単体では男役らしくないとかフェアリーとか言われてるけど(反論ありありだけど)隣にいる娘役さんを可愛く見せることには長けてると思うんです。ほんとあのカチャ子可愛いし最近(東宝なかびを過ぎて)やっとまさきさんの扱いに慣れてきた(遅い)カチャ子とのアムールなやりとりも可愛くて好きです。しかしカチャ子に三段オチを求めたり厳しいこと言うわりには自分の掴みは結構ワンパターンな人に厳しく自分に甘いまさきさん。好き(結局)。

るり子の銀橋悩殺ウィンクはほんとにあれ「バチコン」言ってて破壊力ハンパないし、これぞまさきさんの大好きな三段オチを地でいっている(失礼)コマ子がなんなら一番ノリノリでコマ子してるのほんとかわいい。まさきさんも同期だから気が緩むのかコマ子との遠慮ない屈託ない関係性が見れてほっこりします。

で、毎度私の腹筋を揺さぶってくるのが実はEXILEの場面。おかまトリオ場面を凌ぐ勢いで私の腹筋を毎度揺さぶってくる。間違ってないですよ。あの男役たちがキメッキメに燕尾で踊るEXILEの場面です。私カチャのダンスが大好物なんですけどね。カチャのスマートな無駄のないキレッキレのダンスを惚れ惚れして見ているとなんか無駄に動きの多いスマートとはかけ離れたうるさいくらいのわちゃわちゃしたダンスが視界に割り込んできて、まあ言わずと知れたまさきさんなんですけどね。それなのに顔だけ見るとほんときめっきめにドヤ顔で踊ってるのがもう最高すぎてああ龍真咲さんはいつでも龍真咲さんだな、ってなんか安心するわけです(真顔)。ただほんとカチャとの“同じダンスを踊っているのにここまでかけ離れててしかも無駄にうるさい感”がたまらず愛おしくてああもうまさきさんだいすきいいいいいいぃぃぃっ!!!ってなるからまあどこからどう辿っても結局ゴールは同じなんですけどね(安定)。

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ダイスケの大好物まさおスキャットな『愛の讃歌』を存分に堪能したと思いきや否が応にも攻め寄せてくる退団み満載の場面・・・斎藤先生の曲、いいですよね・・・行進曲調のリズムに乗せてまさきさんの歌声と月組生のコーラスが響きあってゴールドのお衣装も映えて美しい場面。「りゅうまさきたびだち」とかさ、ダイスケの愛が爆発して歌詞に縦読み入れちゃってるのとかもう結果ダイスケ最高だしそのあとすごい幸せそうな笑顔を残して大階段の向こうに消えていってしまうまさきさんほんと月に還るかぐや姫みたいだしまあそのあと銀橋に出てきてなぜたまきが0番張るのかそこはちょっと腹に一物ありはするけど真っ赤な薔薇を一輪胸に差してシンプルな黒燕尾で大階段降りてくるまさきさんはもう神々しいしやっぱり最後ちゃぴだけが残ってからせめてまさきさんの周り一周くらい回りなよーとは未だに思うけど、魔法つかいみたいに手をかざして大階段キラキラさせて嬉しそうに駆け寄ってくるのとかもう泣くし銀橋0番でピンスポット浴びて最っ高の笑顔で決めポーズするまさきさんとかもう泣くし、最後にコサメで笑いをとっていくまさきさんとかもう龍真咲さんすぎて泣くから。

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でもやっぱり、80人の組子に80のハートとともに見つめられながら大階段のハートの真ん中でハートが散りばめられた大羽根背負ってきらっきらに輝いているあの姿。80人の組子だけじゃない、2,000人の観客をもが一斉にまさきさんに向けて愛を注ぐあの場面。あれこそ本当にもう見れないんだよ・・・だからあそこだけはどんなに後方席でもオペラ外して生で観る。宝塚の劇場がきっと自分の最高の居場所だったまさきさんの最後の姿を劇場ごと組子ごと目に焼き付ける。天に還って月となってしまうまさきさんの最後の姿だから。

 

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