愛あればこそ

愛あればこそ

宝塚愛をこじらせたヅカヲタの戯言

紫吹淳の極みである ◆ ’02・月組『長い春の果てに』

ミュージカル・ロマン『長い春の果てに』
宝塚大劇場 2002年8月23日~9月30日東京宝塚劇場 2002年11月15日~12月23日
Based upon the Film “DIS-MOI OUI” by Alexandre Arcady
原作/アレクサンドル・アルカディ
脚本・演出/石田昌也

 

『長い春の果てに』『With a Song in my Heart』宝塚歌劇 公演案内

 

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しかしこのポスターすごくないですか。構図といい主演ふたりの写りといい...すごくいい作品なのにその作品の顔であるポスターがこのクオリティで果たしてよいのだろうか。最近は著名な写真家やデザイナーを起用してオサレなポスターも多いし逆に80年代90年代あたりは宝塚らしい華やかで色気のあるポスターが多かったように思うんだけど、 この頃はポスターデザイン迷走してたのかな...

さて。月組はいま『アーサー王伝説』公演中。珠城りょうトッププレお披露目でフレンチロックミュージカルを石田先生が潤色してるみたいです。他人事です。ごめんなさい。応援したい気持ちはやまやまなれどまだまさきさん無きあとの月組をまっすぐ観れません...ほんと自分めめしい。

その後ろめたさもあって月組の石田作品をなにか観よっかなーと思って。それで贖罪になるのかって話だけど。まあそもそも観劇は自由だし後ろめたく思うことも贖罪することも必要ないけどさー。

 

ずっと......道に......迷ってた......

もはや名言ですねこれ。“宝塚作品名(迷)言集”とか出して欲しいです。 本当に出してくれても買うかどうかわからないけど(適当)。 そしてこの作品のリカさんはおそらく全リカさん比で最高にかっこいいですよね!!! 当時リカさんにはあまり興味がなかったんだけど(失礼)この作品のリカさんすごいかっこよかった。 リカさんのナチュラルな魅力が出ているというか、クドさがちょうどいいというか、 前髪を厚めに下ろした金髪サラサラヘアがめっちゃお似合いで あの超絶スタイルをして着こなすスーツや白衣姿がほんとSUPERNATURALというか異次元というかもう言ってみれば宝塚のトップスターさんって感じで(※トップスターです)ほんと絵に描いたようなかっこよさだった。そんなリカさんをして最っ高にキザりながらのこの台詞ですよ...いやあこれファンの方たまらんですな。お察しします。

あと確かにこれ原作ありきの作品ではあるんだけど、石田み少なめですよね?だからってわけじゃないけどすごく普通ですごくありがちででもとってもいいお話でした。

 

手術の失敗から自分を見失った医師と難病に侵される少女のおはなし。ってさすがに端折りすぎかw かつて手術で有名女優を死なせてしまったトラウマで生きてる人間を診ることができなくなりやさぐれ気味に解剖医やってるステファン医師のもとに転がり込んだ家出娘エヴァエヴァ実は脳の難病を抱えていて同じ病を発病した医師のクロードに命を懸けて助けられ結果エヴァの手術は成功。その成功と引き換えに記憶を失ったエヴァと別れを告げずに消え去ったステファンが6年後に再会して...実はエヴァの記憶は失われておらずずっとステファンを待ってたエヴァの「今までどこにいたのよ」に対しての冒頭の名台詞です。

ずっと......道に......迷ってた......

きゅん!!!!!!ヅカファンなら大好物だよねこういうきゅんきゅんする展開。泣かせもするし最後は最高のハッピーエンドだし。悲恋物も捨てがたいけどこういうハッピーエンドもやっぱりよい。気持ちがすっきりする。

ステファンの元恋人ナタリーに汐風幸さん、ステファンの現恋人フローレンスに大空祐飛さん。おふたりとも綺麗です。だけどさー、美味しい女性の役どころを男役が持ってっちゃうのどうなの。もちろん男役がやるべき女役ってのもあるのはわかる。風共のベルとかミーマイのジャッキーとか。でもこの作品におけるこの二役は...特にナタリーは娘役さんがやる役じゃないのかなー。そんなにこの時の月組って娘役不足だったの?娘役さんをちゃんと使ってあげて欲しかったです。

エヴァを演じた映美くらら。くっそかわいい。冒頭のエヴァは14歳らしいんだけどツインテールにミニスカート履いたえみくらちゃん最強。世界中のロリコン吸引できるわあれ。そういう意味ではこの作品当て書きかくらいにはリカえみくらコンビにぴったり。えみくらちゃんかわいいよねー。結構タイプです(聞いてない)。

ライバル医師でちょうエゴイストなクロードを演じた湖月わたる。当時の新専科からのご出演ですねー。腕は優秀なれど地位と名声のためなら患者の命は二の次。前半の俺様なわたるさんから後半の病に倒れてやつれきったわたるさんへの落ち方がすごい。死を覚悟して自分の体をエヴァのために提供するとステファンに縋るクロードの鬼気感が鳥肌モノだった。

ステファンの親友で後にフローレンスと結ばれるブリスにはタニさん。お笑い担当的な立ち位置とてもよかった。車の整備士をしている元麻酔医のアルノーには霧矢さん。ナタリーにずっと片思いな誠実くん。ツナギが似合ってたなーきりやん。

ゴシップ記事を書いている記者にケロさん。研修医のヴァールには北翔さん。このヴァールを新公でまさきさんが演ったんだよねー。すーさんといちゃいちゃしてんのめっちゃかわいかった!!!手術服着てすーさんデートに誘ってるまさきさんもう...さあ.........かわいかった(だからほんと語彙力)。

本公演でも解剖実習の時に後ろの方から覗き込んでるまさきさんいて最高にキュートだったし手術服着ててもまさきさんで(あたりまえ)めっかわだったんだけど台詞はないんだねー。まゆみさんは一言なにか喋ってたけど。まあ研2だからその辺はまだファジイだったのかなー。