愛あればこそ

愛あればこそ

宝塚愛をこじらせたヅカヲタの戯言

「長い間、よく頑張りましたちゃぴ。」愛希れいか退団発表。

 真咲さんの言葉って、ほんとうに魔法みたいです。どんなに飾り立てた言葉よりも、どんなに大声で発せられた言葉よりも、ぽつりと呟いたその飾らないひとことが貴女の真実であり、周りを優しい世界にそっと誘ってくれるようなそんなあたたかい温もりを感じます。

 

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長い間、よく頑張りましたちゃぴ。

 

 この短い言葉の中に込められた幾千幾万もの思いが、それはもしかしたら真咲さんの思いだけではなくて私自身のいろんな思いも入り混じっているのかも知れないけれど、そんな思いが痛いくらいに伝わってきて、思わず泣きました。ふだんは必要以上に...どころか必要なところですらあまり言葉を発さない真咲さんだからこそのいざ発する言葉の重み、みたいなものを感じずにはいられませんでした。

 龍真咲にとって愛希れいかはただひとりの大切な相手役。それはちゃぴの進路がどうあろうが変えようがない事実だしこの先も決して変わることはないもの。だからこそのこの言葉だと思うと真咲さんの核にある真心みたいなものに触れることができたような気がして、とても嬉しくもありました。

 

 真咲さんと同時就任しただけに、8作、4年半もトップを務めあげた真咲さんと一緒に退団しない選択肢がちゃぴにあったことが当時は本当に驚きだったし、正直言えば深く失望したりもしました。「コンビを組む相手役(自分)のファンにこんなにも(ちゃぴが)愛されていることはわたしも嬉しいこと」就任から間もないころ真咲さんが言っていたように、わたしたち真咲ファンの多くはちゃぴが大好きでした。でもそれはきっと、真咲さんを慕ってくれる、まさきさんもまたとても可愛がっているかわいい相手役さん、という勝手に作り上げたフィギュアとして見ていたが故のことだったのかも知れない。だから、そんなちゃぴがまさか真咲さんと一緒に卒業しないなんて思いもしなかったし、一緒に卒業しない選択をしたちゃぴに対してどこか裏切られたかのような、そんなネガティブな気持ちさえ抱いたのも事実です。

 

 真咲さんとちゃぴの間にはわたしたちには想像だにできないことがたくさんあったと思います。それはもちろん幸せなことだったり、嬉しいことだったり、時にはつらいこと、そして何某かの確執のようなものもあったのかも知れない。それでもふたり同じ方向を見て同じ目標を定めて歩んできた4年半で築いた絆は他者の入る隙などないほどの深く、固く結ばれたものだったに違いない。今ではそう思えます。

 

 退団の報告を受けた真咲さんがちゃぴに伝えた「楽しんで」という言葉。真咲さんがかつて何かのインタビューで言っていた「苦しんで苦しんで、楽しむ」という言葉を思い出しました。思いっきり苦しんで挑戦して乗り越えたその先で思いっきり楽しむーーそんな何にでも前向きに挑戦してきた真咲さんらしい大好きな言葉です。きっとちゃぴが直向きに苦しみ抜いて乗り越えてきた今までを知っているからこその「楽しんで」なんだと思うと、やっぱりそんな短い言葉にもちゃぴへの深い愛情を感じずにはいられません。

 

 ちゃぴに対して抱いていたくすぶりも、真咲さんの言葉と今日の会見できれいに晴れたような気がします。真咲さんのちゃぴへの大きくて優しい愛と、今も変わらず真咲さんを慕ってくれるちゃぴの思いを感じて、わたしも明日からはもう少し優しく生きてみよう、そう思えるそんな一日でした。

 

ちゃぴ、長い間本当によく頑張りました。貴女が緑の袴を着て東京宝塚劇場の大階段を降りるその日まで、わたしもしっかりと見届けたいと思います。

 

 

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