愛あればこそ

宝塚愛をこじらせたヅカヲタの戯言

帝国劇場ミュージカル『王家の紋章』

ミュージカル王家の紋章

帝国劇場 2017年4月8日~5月7日梅田芸術劇場メインホール 2017年5月13日~5月31日
原作/細川智栄子あんど笑~みん「王家の紋章」 
脚本・作詞・演出/荻田浩一
作曲・編曲/シルヴェスター・リーヴァイ
音楽監督/鎮守めぐみ
振付/原田薫・新上裕也
出演/浦井健治新妻聖子平方元基・伊礼彼方・濱田めぐみ 他

帝国劇場 ミュージカル『王家の紋章』Crest of the Royal Family

 

だいすきな漫画です 

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所持している数少ない漫画本の一冊が『王家の紋章』で、もともとどえむ気質のわたしにとってメンフィスみたいな愛し方はけっこうツボ...というか妄想で楽しむにはどストライクでだからたまらなくときめかされる漫画なのです。この俺が愛してやってるのにそれを受け入れないとはナニゴトだええい死んでしまえええ!的などえすっぷりとそれを言わしめて余りあるその端正な甘いマスクと艶やかな黒髪がほんとうにたまらないやつで何度も読み返しているお気に入りな一冊なのです。

漫画ではあまりに美しく描かれているメンフィスゆえ、舞台化することには若干不安はありました。昨年の初演版は観る機会がなくてスルーしたんだけど制作発表や初日映像なんかを見ていて浦井さんのメンフィスがやっぱりちょっと受け入れがたくて...いや、でもそれは浦井さんのせいではなくこの漫画のビジュアルがすべて悪い。このメンフィスを見てしまってはもう誰が演っても受け入れられんだろ...と思ったところでふと龍真咲さんのメンフィスが浮かんでしまってこの俺様っぷりとちょっと濃い感じとこの麗しさはまさかのまさきさんが適任なのではと思ったらもうまさきさん以外考えられなくなったし、ちゃぴキャロルに「愛いやつめ...」といって熱く見つめて抱きしめる場面とかもう小柳先生わたしどうしたらいいですかね!!?!いやもう退団してるからむりなんだけどいちおう小柳先生にお手紙送っていいですかね???(※ぜったい無理です)

 

演出が少し物足りなかったような...

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ということで今回の再演版@帝国劇場を観てきたんだけどだってほんとこれ美しくないですか!?これほんとまさきさんのビジュアルで見てみたかったわーというのはまあまさお担だけだろうからこれくらいにしておくけどほんとまさきさんすっげー色気あって美しいメンフィスになったと思うんだけどなあ...(だからもうそれくらいに)(すみません)。

 

今回のストーリーは現代で王の墓を見つけたキャロルが王家の呪いで送り込まれた古代エジプトで水をろ過して人を助けたり鉄の製法を説いたりしたことでナイルの女神と崇め奉られ、メンフィスから愛されイズミルに捕えられいろいろあった後フィナーレで無事メンフィスと結ばれる、っていうあまりにざっくりしていてすみませんそんな内容だったんだけど、漫画ファンとしては結構大事な場面端折っちゃってるのはオギーこれでいいの?くらいにはちょっと不満でした。イズミルに捕えられたキャロルを助け出してからの結婚式で終わっているので漫画で言ったらまだ序盤なんだけどそれにしても自分の愛を受け入れようとしないキャロルに憤ったメンフィスが思わずキャロルの腕を折ってしまう場面とか、イズミルに捕えられたキャロルがメンフィスのために我が身を守ろうと毒の花を飲む場面とか、結婚式でのライオン狩りの場面とか。そうそれからアイシスがあまりに中途半端に描かれすぎてて単に弟思いのかわいそうな姉くらいにしか見えなくて、キャロルへの異様なまでの殺意とか我が事を邪魔するものへの残虐っぷりとかが薄くて、そんないろんなところでなにかがちょっとだけ足りない感じがメンフィスとキャロルの愛を薄めちゃったように思えて一度しか観ていないから見えていない部分もあるとは思いつつちょっと物足りなさが残ってしまいました。

そんな中かなりリアルだったのは愛加あゆっち演じるミタムンの死後の姿...火あぶりにされて殺されたミタムンが亡霊的に要所要所に出てくるんだけどその焼けただれた顔があまりにもリアルで(そこがんばらなくても...)くらいには恐ろしかったです。でも生前のミタムンあゆっちはめっかわでした!

 

新妻さんと濱田さんが別格過ぎるやつでした

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新妻聖子さんと濱田めぐみさんが歌いだすと途端に世界が一変するというか、劇場の空気がすべて新妻さんに濱田さんに向かって流れていくような強い求心力があってただただ流石としか言いようがありませんでした。もちろん浦井さんはじめ、イズミル役の平方さんやライアン役の伊礼さん、イムホテップはあの山口祐一郎さんだしみなさん本当に素晴らしい歌唱を見せてくれたんだけど、ミュージカルの第一線で活躍する方たちの歌唱力がわかってはいたもののあまりにすごくて、そう思うとまさきさんなんて屁だな(言い方)と思い知らされました。比べることすら申し訳ない。まさきさん大好きだからあえて言うけど、井の中の蛙にならないように、宝塚の世界では通用していた歌も外部ではもっともっとレッスンを積んで伸ばしていかないと使い物にすらならないということを知って、もっともっと研鑽を積んでほしいです。ほんと偉そうにごめんなさい。でもわたしまさきさんの歌がだいすきだから、外の世界でも通用する実力を身に着けてほしいしまさきさんはぜったいにそれができる人だと信じています。

 

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...って、結局はすべてまさきさんに辿り着く相変わらずのわが単細胞なんだけど今回に限ってはわたしが悪いんじゃなくて件の網タイツ女が悪いんだと思いますぜったい。ほんとこっちの需要しっかり把握して的確なタイミングでアウトプットしてくるあの網タイツ女にまんまと翻弄されるだけのさいこうなゴールデンウィークラストディでした。ほんとまったくいい加減にしたほうがいいと思うわあの女...(網タイツピンチアウトしながら)。