愛あればこそ

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宝塚愛をこじらせたヅカヲタの戯言

龍真咲さんの色気について語りたい(色気オバケベスト5)

 「色気」って言わば子孫を残すために備わったホモサピエンス独自の繁殖本能だと思ってるんだけど、そう思うと龍真咲さんどんだけ遺伝子振り撒くつもりなのってくらいにはあの人の色気については特筆すべきものがあると常々思っているわけです。

 そんな龍真咲さんの色気が一番酷かった時期ってのがわたし的には二番手時代だと思ってるんだけど、路線として一歩抜きんでたものの2期下から今にも追い抜かんと迫ってくるライバルがいて、どうしてもまだ不安定な自身の未来の立ち位置をなんとか確固たるものにしようとここかしこにマーキングするかのように振り撒くその色気には本当に凄まじいものがありました。

 そしてやっと、目指す就任の仕方では決してなかったけれどそれでもやっと、‟トップスター”という地位を手に入れた途端に男役のくせに色気よりもかわいさを押し出してくる感じがもう龍真咲さんを龍真咲さんたらしめるアイデンティティだなーと思って半ば呆れつつも結局なんでも愛おしくなっちゃう、でもまあそれもまた龍真咲さんの魅力のひとつなんですけどね(とことん甘い)。

 

 ということで最近はすっかりきれいなお姉さんになったまさきちゃんの色気オバケを振り返りつつ久しぶりにベスト5を発表したいと思います。題して「色気オバケな龍真咲ベスト5」。

 

第5位 パラモン(バウ『二人の貴公子』より)

f:id:whea-t:20170629200915j:image ミーマイでのまさみり役替わりからの今度はW主演。退団のご挨拶でこそ「良きライバル」という言葉が出たものの、この時は追い抜かれまいと必死だったはず。そんなまさきさんの発する色気には鬼気迫るものがありました。

 エミーリア姫の指を銜えるパラモンがあまりにもウェッティーで見てるこっちが孕みそうだったし、だいいちこんな色気振りまいてる鹿の化身がいたら奈良県民今頃ホルモンバランスおかしくなって反狂乱になってるわ!!!それよりまず地球上の全鹿に謝って!?!!?くらいには色気が凄まじかったです。ウェービーなロングヘアとそこからすらりと伸びる長い脚とのちょうど間に位置する尻がもう美尻過ぎて、特に牢内でのお衣装はさいこうなやつでした。みりお(弟)を愛おしそうに見つめるまさお(兄)(役名で)(しかも兄弟ではない)の表情も型にとって永久保存しておきたいほどのただの美でした。

 そしてラストシーンのアーサイトの血を拭って額に十字を切るところ(※画像)なんて自身の汗が血糊に混じって滴り落ちているそのビジュアルがもう計算し尽くされたかのような色気を発してて観ていた私は思わず自分の鼻血で十字を切ったもんです...(遠い目)。

 

第4位  チャムガ(全ツ『我が愛は山の彼方に』より)

f:id:whea-t:20170627142136j:image 色気からは話逸れるけど、所謂“まさお節”が顕著になってきたのってこの作品からだと思うんです。「万姫殿(んまぁんひめどぉの...(吐息))」とか「汝は我が妻にあらず(んなぁあんじは...わぁがつぅまにあぁらず...(さらに吐息))」みたいなセリフがまあ糸引きまくっててそうとう粘着力あるやつだったしそんな胸焼けするくらいの濃いセリフを発するご尊顔はどれだけ脂ぎってるのかと思いきやこちらはもうイケメンが色気振りまいてるだけのただの“美”で、トップになってからはついぞ遠ざかってしまったかっこよさに重きを置いた切れ長の目から鋭くも優しくも光る眼光がすっごく印象的でした。囚われの身として連れて行かれた敵国の地にこんな艶やかなイケメンがいた日にはもはや敵国ならぬようこそここへ遊ぼうよパラダイス(古)以外のナニモノでもないですよね...

 万姫を愛おしそうに見つめるその切れ長の目には芳醇な色香が漂っていて(万姫そこ代わって!?)って何度テレビの前で叫んだことか...(溜息)

 そして高麗の武将きりやんとタイマンで戦って負けを悟った時に長髪を後ろ手で片側にまとめて首を差し出す場面の意を決した表情も、まさきちゃんのTiffany並には色気が周囲3kmくらいまでには余裕で漂ってました。女真国まじパラダイス...

 

第3位 月下美男(全ツ『Dance Romanesque』より)

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 そんなに連呼せんでもこちとらすっかりノックアウトされてますけど!?と言いたやつだし、まず冒頭の「ハァ~アァ~~ッ」ってフェイドインしながら歌いだすあの声からして色気がダダ漏れていてなんだかもう盆と正月とお茶会が一気にやってきたような色気祭りでした。

 ワインレッドの光沢のあるスーツにストールを揺らしながら長い脚を見せつけて踊るそのダンスはまさきちゃんなのに()なぜかかっこいいやつだし歌声はもう言わずもがなの艶っぽさでこれはもうまさきちゃん史上さいこうに正統派男役的色気No.1のやつだと思います。でもって特筆すべきはまさきちゃんの指使い!!!あの細くて長い指を一本ずつが独立しているようにゆっくりとなめらかに動かすその指使いがもうなんというか...とってもたいへんすっごく良いです(語彙力)。

 そして最後にウィンクでちょうカッコよくキメてからのすっごいキュートな笑顔で捌けていくのがこれまたやっぱりノックアウトされるやつで過去に戻れるならこの全ツは全財産擲ってでも最前特等席に座りたいやつです...チャムガ様と月下美男セットで間近で見れるなんてまじパラダイス...

 

第2位 ジャック(『アルジェの男』より)

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 クズ~~~~~~~~~~~~!!!さいっこうに最低なクズのくせしてほんと無駄に色気が凄まじかったやつで金貢がされて殴られてボロボロにされた挙句汚いゴミを見るかのようにおもいっきり蔑んだ眼で見られながら捨てられたら本望なやつです。

 やっとこっち見てもらえた、こんな人だけどきっとわたし愛されてる...って一縷の望みに縋った矢先にただのライバルへのアテツケってだけでまったく愛されてもいなかったってことに気がついてせせら笑うジャックの足元で溶けてなくなることができるならさいこうの人生になると思う...ってすっかり話が逸れてるけど、このジャックの流し目はほんとうに最上級のシロモノだったよ...ちょっと小馬鹿にしたような目線で金をせびりに来られたら喜んで全財産差し出すしなんなら呼びつけていただければ通帳と印鑑持ってこちらから馳せ参じたいくらいです(真顔)。オールバックから垂れるシケも、オペラで奥を覗きこみたいくらいには胸元深い開襟も、その色気を増幅させるにはじゅうぶんなやつでした。

 考えてみれば二番手以降で柴田作品出れたのこれだけなんだよなーと思うとほんとまさきちゃんのちょっと湿り気ある色気は柴田作品でこそ活かせるものだったのに!!!と思うとほんとうに柴田作品にあまり巡り合えなかったのが残念だわ...

 

第1位 織田信長(『NOBUNAGA』より)

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 龍真咲さんの色気オバケ第1位と言えばこれでしょ!!!宝塚人生16年で培った色気をすべて投入してきた感ハンパないくらいにはほんっとにお屋形さまの色気にはゲップが出そうなくらい胸焼けしました(最高に褒めてます)。

 冒頭の敦盛こそお稚児感()出ていて草生やしたものの、桶狭間以降の信長はありとあらゆる色気を噴出させていて特にあーさ演じる妻木との絡みからの妻木を切り捨てるまでの一連がR15指定くらい付けたほうがいいんじゃないの?くらいには子供の目には刺激が強すぎて夢でうなされるんじゃないかと心配するくらいの色気でした。片膝ついて座るときの着物の裾のはだけ感とか、妻木を切り捨てた瞬間の前髪の乱れ感とか、その前髪をゆっくりとかきあげる時の指使いとか、十字架のペンダントを握りしめてせり下がっていくときのピンスポが絞られていく中での目線とか...ほんとうにオペラを手放せない公演でした。

 お屋形さまの色気についてはあまりに濃過ぎるのでわたしは映像でそれを楽しむだけでもういっぱいいっぱいなんだけど、たぶん目の前で前髪かきあげながら睨まれたら秒殺で逝けるやつ...ってまあ、素のまさきちゃんに目の前で同じことされても安らかに逝けると思うのでまあ龍真咲の色気には殺傷能力がある(対わたし)ということでしょうかことでしょうね(自己完結)。

 

 

 

*****

 

 そんなまさきちゃんも男役という鎧を脱ぎ捨てた今はただの美人でスタイルがよくて顔がかわいくて脚がきれいでオーラ発光が凄いだけ()の女子でむやみやたらに色気を振り撒くことは少なくなったけどでもあの人にとって色気は自身の細胞に生まれ持って植え付けられたものみたいなもんなので、たまーにその色気が顔を出すのが今はたまらんです。アンニュイ(死語)な色気を醸し出しながらちょっと怖い感じのきれいめなおねえさまさきがわたしにとってのベストオブまさきちゃんなので今後はその方向で押し出していってくれるとたいへん喜びます(わたしが)。

 

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ほら...こんなんさいこうじゃないですか?????(落ち着いて)

 

 

 

 

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