愛あればこそ

愛あればこそ

宝塚愛をこじらせたヅカヲタの戯言

朝夏まなとのステージはアメイジングででもちゃんとコンサートでした

朝夏まなとアメイジングステージ『A Motion』

梅田芸術劇場メインホール 2017年6月6日~6月11日文京シビックホール 2017年6月23日~6月28日 
作・演出/齋藤吉正

宙組公演 『A Motion(エース モーション)』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

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わたしの脳内ですっかり塗りかえられてしまった“コンサート”の定義をきちんと元に戻してくれた「THE・コンサート」でした。そうでした、コンサートってこういうものでしたよね...(しみじみ)なんせ直近に行った某元トップの2回のコンサートがMCぶっ飛びすぎてるわどえすな亀が出てくるわ客席に説教しまくるわでなんだかもうひっちゃかめっちゃかだったのになぜかこれぞコンサートだと思わせられる変な説得力があったがゆえにすっかり洗脳されてしまってたんだけど、今回のコンサートを観ていて以前見た蘭寿さんのコンサートをふと思い出すくらいにはすっかり洗脳が解けたようで目が覚めました(おい)。そう思うにつけほんとあの2回のコンサートェ......(またどこかのファンがわたしのこのかわいさについてうわさしてるんやな...)とでも思ってNYCでくしゃみでもしててください。...って突き放したところでまさおちゃんのくしゃみ想像してしまってそのかわいさに転げまわってるなうです。まさおちゃんくしゃみちゃんとできないのほんとかわいくないですか???(※想像)「くちんっ」って小動物的なくしゃみでも「ぶえっくしょんっ...!」なオヤジ的なくしゃみでもほんと主体=まさおちゃんだともうなんでもかわいくなっちゃうのはなんなんですかね!?!!?どうせかわいいのに毎度結局かわいいのってそろそろなんとかなりませんかね...(深い溜息)。

 

まさにアメイジングなステージでした

さて、本題(遅)。まず登場したまぁさまのスタイリッシュさかっこよさに慄きました。まぁさまの長い手足を存分に堪能できるスタイリッシュな衣装とエッジの効いたヘアメイクが相まってちょっともう退団決まってからこういう新たなビジュアルぶっこんでくるのはまぁさまさすがにずるくないですか!?くらいにはときめかされるやつでした。そんなまぁさまが繰り出すダンスがまさに伸びやかでダイナミックで、どうもわたしはキレのいい美しいダンスに慣れていないせいもあってかいちいちまぁさまのダンスにびっくりさせられる始末...上手いダンスに免疫がないってほんと困りもんです(※別に特定の誰かを脳裏に浮かべているわけではありません)。

 

キューティ・えびちゃんがかわいすぎて

宙組といえばえびちゃんです。えびちゃんは後ろにいても端っこにいてもその小さな身体をめいっぱい動かしながら楽しそうに踊っていてだから大好きな娘役さんなんだけど、今回は場面場面で目立つ立ち位置もらっていて震えるほど嬉しかったです。幕開きのリーゼント風モヒカンヘアはちょっと似合ってなかったけどカレンダーガール7月のえびちゃんはめっかわだったしバレエの場面でなんとまぁさまの相手役をさせてもらっていたのがほんと嬉しすぎたし娘役のなかでも小さいえびちゃんとまぁさまとの身長差にときめいたしそんなえびちゃんを軽々とリフトするまぁさまにも惚れました。イケなメンズたちの中に娘役ひとりで入ってのダンスもメンズたちに負けず劣らずかっこよかったよえびちゃん...。

そう、今回オペラで鼻の下伸ばしながらえびちゃんをガン見してて今さらながらに気づいたんだけど、えびちゃんってちょっと鮎ゆうきさんに似てません!?いや、鮎ちゃんの人並み外れた美貌を前になんだけど、雰囲気というか顔の造形というか、型を取ったらけっこう重なると思ったんだけどどうでしょう。特にこう、ちょっと引きつったような笑顔を見せる瞬間があってそれがとっても鮎ちゃんでした。だからなんとなくえびちゃんが目に入ってえびちゃんが気になっての今なのかなーと妙に納得したりして。

 

そして今回もうひとりのオペラ泥棒が

なんだかんだ、宝塚が好きで、舞台が好きで、それが身体から漏れ出しているような人が好きみたいで、今回はそれが蒼羽りく氏でした。言葉を選ばずに言ってしまえば、少し前までは愛ちゃんと路線の座を争ってたりくが今となっては愛ちゃんどころか(今回はいなかったけど)ずんちゃんの後ろにも回される立ち位置に落とされる、まあそれが宝塚の残酷なところでもあるんだけど、今回もすっかり愛ちゃんの後ろで踊っているりくなのにすっごい楽しそうにすっごいドヤ顔で踊っていて、あっきー、愛ちゃん、そらまでもがソロで歌っている中でりくはソロらしいソロももらえずという現実をわかっているだろうにスポット外れたところから思いっきり満足そうにドヤってるりくを見ていてこう、無性に応援してあげたくなりました。がんばれ、りく!!!

 

別箱ゆえの抜擢

踊れる人に踊らせて、歌える人に歌わせる。それができるのも別箱だしできる人にそれをさせてあげられるのも別箱の良いところ。宙組の下級生名前良くわからなくてだから個人名あげられないんだけど、こんなに踊れる子が、こんなに歌える子が宙組にはいたんだ!という嬉しい発見がたくさんありました。そう、下級生ではないけれど、もんちがソロをもらっていたのがほんと嬉しかったです。もんちとか、月組で言うところのジョーとか、本当に歌の上手い人にちゃんと歌を歌わせてあげられるのは素晴らしいしそれ以前に当たり前のことであって欲しいです。宝塚は決して実力がなによりも最優先に押し出されるべき舞台ではないけれど、要所要所ではこういう実力者の実力を客に見せつけてあっと言わせて欲しいです。それだけで観る楽しみが増えるってもんです。

 

宝塚のミュージカルナンバー

自分の軌跡を辿るような歌を繋げた『Voice』とは真逆に、これまで出演してこなかった宝塚のミュージカルナンバーを歌うまぁさまがとても新鮮でした。『ロミオとジュリエット』『ミーアンドマイガール』『ファントム』『スカーレット・ピンパーネル』。出演はしていないはずなのにロミオに、ビルに、エリックに、パーシーになりきって歌うまぁさまにすっかり引き込まれました。これファンの人は嬉しいだろうなー。今まで見れなかった、そしてもう見れないと思っていたまぁさまがこうして見れるってほんと嬉しいですよね。太陽みたいなまぁさまが歌う『僕は怖い』がだから余計にギャップがあって震えるやつでした。

そう思うとまぁさまが歌う『ALONE』、このタイトルから一番真逆の、いつも仲間に囲まれて太陽のように周囲を照らすまぁさまが歌うからこその『ALONE』がまぁさまの奥の方にある、そしてもしかしたらまぁさまの本質であるのかもしれないと思わされたくらいに切なく歌い上げたこの曲にまぁさまの孤独を見た気がして胸がきゅうっとなりました。そういう意味でもまぁさまの新たな魅力を見せつけられたアメイジングステージでした。

 

*****

これ、まさおちゃんでいうところの『Voice』ですもんね。もう退団公演を待つだけの最後のコンサート。そう思うと1年ちょっと前の自分を懐かしく思い出しました。まぁさまファンの方たちは今いろんなことを“最後”だと噛みしめて一瞬一瞬を刻んでるんですよね。これからの日々は体力的にも金銭的にも一番大変な日々になると思うけれど、振り返ってみるとさいこうに幸せな日々だったと思えるはず。...まぁもう一度やる?と聞かれたらのーさんきゅー金輪際むり!だけどな!!!!!(金も体力ももうない)