愛あればこそ

宝塚愛をこじらせたヅカヲタの戯言

再演を祝して ◆ ’95花組『哀しみのコルドバ』

 

ミュージカル・ロマン哀しみのコルドバ
花組宝塚大劇場 1995年1月1日~1月16日/劇場・飛天 3月18日~3月27日東京宝塚劇場 4月3日~4月29日
作・演出/柴田侑宏
主演/安寿ミラ森奈みはる
 

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実に今回の雪組で4回目の再演になるんですね。

 
ベルばら風共の二本柱や海外μを除いた宝塚のオリジナルとしては再演回数多い方か。
『うたかたの恋』『琥珀色の雨にぬれて』『我が愛は山の彼方に』あたりに次いで。
って書いたところで柴田作品の再演率の多さよ。流石である。
 
『哀しみのコルドバ』ヤンさんの再演を当時劇場で観ました。
大劇場公演中に起きた阪神・淡路大震災
前にもチラッと記事に書いたけど、当時のことはなんとなく覚えてるんです。贔屓が旧宝塚大劇場と共に去り、まるで宝塚の新時代が始まるかのように新しい劇場が完成した。杮落し公演に一度行ったけど、劇場は完成していたものの、周辺はまだ未完成だった記憶。でもとっても明るくて綺麗な劇場だった。もう通うことはそうそうないんだなーと思いながらいろんなとこ眺めて。まあ今はなんなら通勤するかのように足しげく通ってるわけですが。ほっといてください。
 
そんな新劇場がたったの2年で崩壊する。
 
贔屓が退団してからはあまり観なくなった宝塚も細々と花組は観ていて。だからヤンさんのサヨナラ公演、ヤンさん辞めちゃうのは淋しかったけど東宝で観れるの楽しみにしてた。そんな矢先の大震災。ヤンさんのサヨナラどうなっちゃうんだろうと気が気じゃなかった。
 
大劇場公演は全日程中止。
結果、別の劇場で公演を再開できたんだったよね。いろんな人たちの心づくしがあって。そんなことがあった後の東宝公演だったので、感慨深いものがあったし私にとっても特別な公演になった。
 
 
っていう思い出の作品なんです(相変わらず前置き長いですね)。
 
 
当時は震災で苦難を乗り越えての公演だったからか花組のこの公演にかける熱というか結束力というか鬼気迫るものを感じて客席で鳥肌立たせながら観てました。
そんな思い出の作品をちぎちゃんの雪組で再演する。しかもひとこちゃんフェリーペだよ!!!リカさんが演った役。ひとこたん...かわうい...ぐへへ。観たい観たい観たい観たい。誰かチケット。ください。くれ!寄こせ!!!くそくそくそくそくそおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!(落ち着いてください)
 
ひとこフェリーペ諦めきれないので久しぶりにCSで録画していたものを観ました。
 
改めて観るとヤンさん、ちょっとちぎちゃんっぽいかも。何がだろう、雰囲気?背格好?まあいいや(諦め早いですね)。
 
親友が不倫の果てにマタドールとしての職を失い、そんな親友に忠告しつつも堕ちていく姿を他人事のように見ていたくせに。まったく同じことをエリオはやっちまう。実業家ロメロの愛人になっていたかつての恋人エバとの恋が再燃し、ロメロと決闘する羽目に。その決闘を止めに入るエバの母親とエリオの母親。そこで信じられない事実が語られて絶望の淵に立たされるエリオ。そんなエリオが最後闘牛場で...
 
 
続きは劇場で。
 
 
って言いたいところだけど、ネタバレ上等。気にせず書きますよー。見たくない方はポチッと。戻ってね。
 
 
エリオ(安寿ミラ)。もうマタドールのダンスがかつこいい。“つ”は大きいよ。かつこいい。花形闘牛士なれどどちらかというと温和で真面目な青年。だから不倫する友・ビセントを本気で止めるしそれでも突っ走るビセントを理解できなかった。のに。まああんなに可愛い元カノに会ったらそりゃ恋も再燃するわな。仕方ない。それなのに。ロメロとの決闘の場でエバの母親から告げられた事実。エバとエリオは腹違いの兄妹だった。それを聞かされた時のエリオの絶望っぷり。その後何も知らず幸せそうに寄り添うエバにふたりの幸せな未来を語るエリオ。やだもう泣ける。ここ泣けるの。みはるがほんとうに嬉しそうに幸せそうに笑ってるの。ヤンさんも切なそうにでも優しくみはるに微笑みかけていて。最後はね...闘牛場で闘牛に身を投げ出して死んでしまう。エバにとってはどっちがよかったんだろう。容赦ない事実を突きつけられるのと、エリオの死と。って考えちゃうよね。
 
エバ(森奈みはる)。可愛い。当時から可愛いとは思っていたけど『SUPER GIFT!』以来私の中でみはるがキている。エリオと再会した場面の赤いドレスのみはる本当に綺麗でお上品なおにんぎょさんみたいで。それなのに急に「おっかさん」っていうの。エバ。今まで上品に(というか普通に女性らしく)話していたのに急に出てくる「おっかさん」の台詞。真飛さん再演は観ていないのでわからないけど、今回も相変わらずエバ急に「おっかさん」言いだすのかな。みゆちゃん。上でも言ったけど、衝撃の事実なんて露知らず、エリオとの幸せな未来だけを信じて幸せそうに笑うみはるがただの天使だった件。
 
ロメロ(真矢みき)。正直ミキさんの役ではない気がするなー。まだどちらかというとビセントの方が良かったような。まあ再演だから仕方ないけど。決して嫌なやつではなくてただ素直にエバを愛してるだけ。エリオとエバの事実を知って決闘を中断し去っていくロメロがとっても悲しそうな表情をしていたのが印象的だった。
 
フェリーペ(紫吹淳)。ロメロの甥。ロメロのいるところフェリーペありな感じ。そしてエリオの婚約者アンフェリータに恋をする。「あなたの涙が乾いたら僕のところに来ませんか(ニュアンス)」エリオにフラれて嘆くアンフェリータに告る。軍服で。もう一度言う。
 
軍服で。
 
脳内でひとこ変換して今絶賛身悶え中。そして地味ーに舞台のあちこちにそっといる。フェリーペを探せ。ひとこたんを探せ。あーーーん、チケット!!!くれ!!!もしくはアンフェリータそこ代われ。マジで。
 
アンフェリータ(純名里沙)。次期トップ娘として花組に異動してきての公演。じゅんちゃん雪組の時から好きだったよー。初舞台で前代未聞のエトワール任されて、当時歌えなかった娘1(鮎ちゃんごめんね)の代わりに歌いまくってたじゅんちゃん。歌はもちろん芝居もイケるしダンスもまあ破綻はないし可愛いし。前途洋々なトップ娘人生が待っているものだとばかり思ってたんだけどねえ。って脱線しました。いや、ミキさんとのコンビもよかったしそれなりにいい娘役人生送った...んだと...言い聞かせてる。また脱線した。
アンフェリータね。エリオのこと本当に好きだったんだろうか。くらいにはエバとの関係を知って身を引くアンフェリータがすごく物分かりいいというか。結婚の約束までした好きな男に他の女が出来たら激昂するだろ、普通。でも可愛かったし花組にいってもじゅんちゃんの歌は至宝。
 
最後ね。絶望の果てに自ら死を選ぶエリオが闘牛に身を投げ出すところ辛かった。これしか道はなかったのか。エリオが闘牛から戻ってくることを信じて疑わない幸せそうなエバと死に向かうしかない絶望のエリオの対比が辛かった。なんの余韻も残さず死して倒れたエリオの画で幕。柴田先生らしいといえば、らしい。「終わったなあ...俺の青春も」みたいなヤンさんのサヨナラと重なる台詞もあって、涙。
 
 
宝塚のスペイン物はなんだかんだ、好きだなー。