愛あればこそ

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宝塚愛をこじらせたヅカヲタの戯言

スペクタクルなエンタテインメントを体感 ◆ 月組「1789-バスティーユの恋人たち」雑感

(ほんと今さらスミマセン...一度書き出すと書かずにおけなくなるこの斑な性格をなんとかしたい楓です)

 

月組「1789-バスティーユの恋人たち」

---やっぱりこの作品については観劇録的にも記しておこうと思います

 

月組公演 『1789 -バスティーユの恋人たち-』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

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で、この作品ですが...

ザッツエンタテインメント!!!

これに尽きます

 

今までの宝塚にありがちな芝居を軸に歌やダンスで色づけしていく“ミュージカル”ではなく、歌やダンスが主軸にあってそこにストーリーを乗せていくエンタテインメント”がそこにありました

そこに“月組”という調味料を加えると、なんということでしょう...!忽ち“スペクタクル・ミュージカル”のできあがりです(某番組風)

な、なんなのこの斬新な一皿は...!?(わなわな)(震)

一口目は食べ慣れない不思議な味も食べ進めるとだんだんとその味の虜になり気づけば止められなくなる...そんなフランスは下町の庶民が集う小さな食堂で出される珍味な絶品キュイジーヌ的作品です(わかりづらいです)

 

かくいう私も大劇場初日はこの作品を受け入れられず悶々としまし

ブツ切りな転換と強弱の見えない演出に平べったさを感じました

そんな初日のもやもやも日に日に迫力を増していく月組生たちの素晴らしいパフォーマンスにより二日目には少し晴れ、中日(なかび)を経て大劇場千秋楽の頃には「え?私そんなこと言ってたっけ?(目が泳いでますよ)」くらいには、すっかりIKEKO MAGICに嵌り込んでしまっておりました...

「おい、小池!(どこかで聞いたことありますね)最高じゃねぇか!!!」と小池先生きつくハグして酒を酌み交わしたいほどです(※大変迷惑なのでやめましょう)

 

 

ロナンという“群れなす人々に加わり闘う”程度の“名もなき民”な言ってしまえば“モブ”的存在を決して出過ぎることなくでもきちんと主役として成立させたまさきさん

第二の主演と言っても過言ではないほどの役どころをまさきさんの傍を離れ不安もあっただろう中で淀みなく演じ歌いきったちゃぴ

カチャのデムーランは難しかったと思う...言ってしまえば特徴のない押し出し感の薄い役をあそこまで劇的に演じたカチャ...ホントにかっこよかった!!!惚れた!!!

あと今回はなによりペイロール!あの指先に至るまで気を抜かない優雅さが殺戮をも厭わないあの冷酷さをより際立たせていてマギーさん最高だった!専科でもまた新たな活躍を!!!願っています!!!

二作続いての悪役をもはや水を得た魚のように生き生きと演じるアポロン美弥さまはホントもう神の域だし

鬼気迫る表情で怖いくらいにボディパをキメていた珠さまに後の恐怖政治の一端を垣間見た気がしてリアルに震えました

 

そして今回まさきさんの恋人役を務めあげたわかばとうみちゃん

わかばの絶対的ヒロイン感、隣にいるだけで相手役をカッコよく引き立たせる持って生まれた才能はホントすごかったしそんな華やかなわかばと対比するかのような涼やかなうみちゃんは初日近辺こそまだ覚束なかったもののうみちゃんらしい芯のあるまっすぐなオランプを演じきりました

 

ただまあ、やっぱりちゃぴでも観たかったなー(往生際)

 

 

そして迎えた7月26日---「1789」大千秋楽

この作品ほどナマで観れなくなることのつらさを感じた作品はありませんでした

既に数日前に発売されたブルーレイは数回再生していたのですが(貪欲)こんなにも生の舞台と映像が違ったものに見えるとかホントに...

 

この作品は“観劇”するものではなく

“ 体 感 

するもの

 

心からそう感じながら五感を集中して臨んだ千秋楽の舞台

 

本当に素晴らしかった!!!