愛あればこそ

愛あればこそ

宝塚愛をこじらせたヅカヲタの戯言

98期・真彩希帆にノックアウトされる ◆ 星組『ガイズ&ドールズ』新人公演

 (公演評書くときにはクレジット入れることにしました。自分用アーカイブとして。)

ブロードウェイ・ミュージカル『ガイズ&ドールズ』新人公演
星組東京宝塚劇場 新人公演 2015年10月29日
原作/デイモン・ラニヨン 作曲・作詞/フランク・レッサー
脚本/ジョー・スワーリング、エイブ・バロウズ
脚色・演出/酒井澄夫
翻訳/青井陽治 訳詩/岩谷時子
新人公演担当/原田諒
 

 

新人公演を観てきました。

本公演も観ていないのに。

 

星組さん本当によく知らないのです。先に言っておく。申し訳ない。
星組さん最後に観たの『ダンサ・セレナータ』です。実に3年前。あ、黒豹中継で観たんだった...けど中継は除くね。
当時は今新公に出ている子の半分はまだ入団してないし残りの半分もみんなモブでしょ。あ、琴ちゃんはショーでソロ歌ってたのは覚えてる。やっぱりすごい子なんだね(改めて感心)。
そんな覚束なさで一応記録的に感想記しておきます。
 
まず、今回新公ラストにして初主演の瀬央ゆりあさん。95期。シルエットが美しい。上背があって脚も長い。幕開き白のスーツでせり上がってきたときは「ふおおおぉぉぉぉぉっ!」って小躍りした。決めポーズもばっちり。でも。そこからの歌が...おうたが...きっと高低差あって難しい歌なんだろうとは思うんだけど。へろへろだった。お芝居はまあ及第点、かな。初の新公主演でちょっと緊張もあったのかも知れないけど、スカイのキャラが安定していなかったり伝説のギャンブラー的アイデンティティが確立されていなかったりらじばんだり(古)。だからサラに対しても優柔不断なヤサ男にしか見えなかった。
でもいい男役さんですね。ちょっと順みつきさん風のいい意味でクドい男役。トップさんには...まぁわからんけど、一定のポジションで頭角を現して欲しい。だからお歌、がんばって。
 
そして。サラを演じた綺咲愛里さん。いつも作品や演者を観るときはいいところを見つけよう見つけようと思いながら観てるんだけど。綺咲さんちゃんと観たの今回が初めてです。ってエクスキューズしておきながら言いますが、どうしよう、いいところが見つからないのです...。よく言われているビジュアルについても今回がたまたま?なのかな?メイクも鬘も変で可愛いと思いませんでした。じゃあスタイル?うーーーん。ちゃぴ見慣れちゃってるからかな。いたってフツー。可もなく不可もなく。じゃあ声はどうだ。これも決して悪声ではないんだけどヒロイン的な声質じゃない。困ったな。いや、本質的な芝居や歌についてはあえて避けていこうかなという策略なのですが(察してください)。
この子はきっとトップ娘要員なんだよね。実際なるかどうかはともかくとして。劇団はなぜこういう子を上げようとするのか。他にふさわしい娘役たんといるのに。不可思議。辛口でごめんね。でも不可思議。
 
ネイサン役の紫藤りゅうさん。本公演観ていないからアレだけど、紅さんのネイサンを完コピしてるの?まぁメイクはスカステのトークで「紅さんが開演5分前に直してくれた」って言ってたから今回もそうなのかもだけど、台詞回しとか仕草とかオペラ外して観てると紅さんだった。まあ紅さんのことどんだけわかっとんじゃい!言われればそれまでなんだけど。それともネイサンは歴代ああいう芸風なの?深沢さんどうだったかな...忘れちゃった。あの芸風はちょっと苦手だったけどお芝居は良かったと思う。アデレイドへの愛情も感じたし笑いを取る間もまあ上手かった。
 
で。真彩ちゃん。ここからは贔屓目だいぶ入るのでご容赦ください。主要キャストが新公らしいいい意味での青々しさを出しながら芝居する中で真彩ちゃんはひとり出来あがってるの。子供の頃からシロウトとはいえミュージカルの舞台に立ってきたからか、舞台度胸が据わってる。舞台にひとり立ってソロを歌う場面があるんだけどもはやアレ新公じゃない。ひとりで立派に舞台を埋めてた。歌も上手いだけじゃなく表現力豊かで素晴らしい。ただ、声量はあまりないのかな。これから伸ばしていって欲しいところです。
私の中でアデレイドといえば久野綾希子さん。ネイサンのことが大好きで結婚できる日を信じて14年も待ち続ける健気な女性。トップダンサーなんだろうし一定の稼ぎがあってきっと男性からもモテるしなんならひとりでも生きていける人。それなのにただ只管ネイサンだけを愛し続ける。けど決して盲目ではない。周りも見えている。そんな賢くておバカなアデレイド像をたった一日の新人公演でしっかり自分のものにしていた。
てかもう、くるくるくるくるくるくるくるくる変わる表情がかわうぃいいいいい!!!真彩ちゃんかわうぃいいいいい!!!えむえーえーわいえー!ま・あ・やー!!!(親衛隊風に)
 
作品としてはやっぱりいい。好き。本当はまさきさんとちゃぴで観たかった。ワタシ的には1993年日生版を観た以来でいろいろ忘れちゃってるかなーと思いきややっぱり曲は覚えてるもんですね。船が揺れる歌とか風邪こじらす歌とか(正式タイトルわかりません)聞いた途端にもうソラで歌える。懐かしい。しかしホント、映像に残らないのは残念無念。なんとかしろよーブロードウェイのえらい人!!!
作品としての感想はまた星組の本公演観たら書きます。一応、観る予定はあるので。
 
 
あ...まさきさんのアデレイド観てみたいなー、ちょっとジャッキーっぽくて可愛いだろうなー、と思いながら「あ...!まさきさんくしゃみできないんだった...orz」ってなってるとこ。今。
 
 
(追記:参考記事)