銀河一可愛いあの人は風と共に去って行った ◆ 月組『風と共に去りぬ』雑感

みなさまこんにちは。木へんに風と書いて楓です。お忘れの方も多いと思いますので改めて自己紹介から（ふざけてますね...）。

失礼しました。

さてさて久しぶりに書いてみます。久しぶりなのに私の愛が重すぎたらごめんなさい。

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植田作品はあまり得意ではないのだけど、植田×月組（というよりまさきさんなのかな）の相性はまあまあ良いと思うのです。昨年のベルばら然り、今回の風共然り。

ほぼ回らない盆とほぼ動かないセリ、その分張り切ってシャーシャー言ってるカーテンと大仰な説明台詞、主要キャスト登場時の意味不明なBGM。脚本もどうも古臭い気がして。まぁ、現代的な作品はほとんどなく古典的なものばかりだからそれもひとつの味として良いのかもしれない。けど。

そんな中でも今回の風共、とても良かったと思います。客席に座る方たちの中には『風と共に去りぬ』という作品を知らない人がいるかもしれない。だとしてもちゃんと理解できる脚本だったと思う。そして過去に何度も上演してきた宝塚の『風と共に去りぬ』を踏まえていいとこどりした感じ。スカーレット編の上澄みとバトラー編の上澄みとそれらを取った総集編のこれまた上澄みを掬って無駄を省きつつも展開が破綻しない最小限の演出は入れてくる。

そこに加えて轟バトラー×龍スカーレットですよ。

泣く子も黙るってもんでしょ。

轟さんのバトラーに対峙できるのはもうまさきさんのスカーレットしかいないと思うし、逆も然り。男ラスボスには女ラスボスを。豪華すぎる。

原作ではバトラー45歳、スカーレット28歳。すみれコードぶっちぎって言うけど演者の年齢もほぼ役に近いからなのか、轟さんのバトラーは過去のどの轟さんのバトラーよりもレット・バトラーで、歳の離れたまさきスカーレットが可愛くて可愛くて仕方ない、愛に溢れた南部男でした。

まさきさんももはや伝説と化した轟さんのバトラーに胸を借りていつもの如く、でも安心しきって120%パワフルに演じてる感じがまんまスカーレットに見えちゃって。

そしてちゃぴのメラニー。慈愛に満ちたリアル聖母マリア様のよう。酸いも甘いも噛み分けてきたレットですらメラニーには信服を厚くするのがよくわかる。スカーレットから嫌われていることも、スカーレットがアシュレに好意を持っていることも知っていながら死の間際にたったひとりそのスカーレットを呼びアシュレを託すくだりはちゃぴが本当に美しくてただのメラニーだった。

スカーレットがその名のとおり真っ赤に燃える炎ならアシュレは熱すぎるその炎から身を避けることしかできず、レットはもっと燃えよと息を吹きかけることで愛情を示しメラニーはその炎で自身を焼き尽くさないようにただ静かにスカーレットを守る母のようだった。

少女時代の恋に恋する純真無垢なまさしくマグノリアの花のような「白」と戦争や別れを経験したスカーレットの真っ赤に燃える炎のような「赤」。フィナーレの早替わりは歌詞もまさきさんの歌い方も相まってそんなスカーレットの人生を表わしているかのようで。

真っ白なドレスでせり上がってくるまさきさんのスカーレットはまるで地平線から昇る太陽みたいだった。

と真面目に書いてるのも疲れてきたので...

もースカーレットが可愛くて可愛くて可愛くて・・・×100！！！！

まあ開ける前から想像はしてましたけどね！絶対可愛いと思ってましたけどね！！！

知ってる知ってる、まさきさんが可愛いのなんて100年前から知ってるし毎度可愛いの上限を塗り替えてくることも知ってるからどうせ今回もおかしいくらいには可愛いんでしょ。そのあたりまで想定済みですからあああああ！！！

と「ふふん、ダテにまさお沼に浸かってないわよ私。ナメないで欲しいわね」くらいに余裕ぶっこいていたのですが。

ほんと私が悪かったです。ごめんなさい。

まさきさんの可愛さなんて充分わかっとるわい銀河系規模でミスコンやったって100億生命体規模の審査員が一人残らずまさきさんにBETすることくらいわかってるわい素面では語りきれない可愛さだってことくらいわかってるわい。

いや、わかってませんでした。

なんとも表現のし難い、銀河系の向こう、ブラックホールの行き着く先まで可愛いと叫んでも叫び足りないくらいのまさきさんを知ってしまいました。